卵巣がん1c2期の記録

38歳、既婚、子供は無し。 趣味に生きるオタク。

抗がん剤 3クール目、副作用のこととか

やっぱりまとまった文章を書くのが苦手で更新放置してました。細々とした話はhttps://twitter.com/konai1229で気が向いた時にしてます。更新頻度は…まばらです!

 

記録や日記をサボってる間に抗がん剤治療(TC療法)は折り返し地点🎊の3クール目に突入しました!過去2回の副作用の出方は似通っていたのでおそらく今回も同じような流れでグロッキー状態になることでしょう。

 

以下、私(こない)の場合の副作用のはなし。

⭐️味覚障害(投与後〜4、5日) 大体のものが苦く感じる。塩や醤油が特にダメっぽい。牛乳や、しっかり甘いものなら大丈夫。みかん缶は正義。看護師さんから聞いた話では人によって甘く感じたりしょっぱく感じる人もいるらしい。どれも嫌だけど苦いのが一番嫌なやつじゃね…?

⭐️関節痛(投与後〜1週間くらい) やっぱりこれが一番辛い。主に膝や膝裏、ふくらはぎ。2クール目は痛みが強くなってビクンビクンと痙攣っぽいのもあったので、今回から芍薬甘草湯という漢方をお試しで処方された。痙攣を伴う痛みに効くらしい。効いて。

⭐️吐き気(漫然とずっと) 実際に吐いたのは過去2クールでそれぞれ1回ずつ。なので多分ひどい人に比べたらだいぶマシだと思う。流石にちょっと食欲減退するけど、意外と何かを食べると良くなる時もあった。

⭐️脱毛(1クール目3週目前後) 最初に抜けた時にうっすらまばらハゲになったんですが、2クール目では目立った脱毛が無く…このままでは憧れのツルツルスキンヘッドにはなれないかもしれない🧑‍🦲。生き残った頑丈な残り毛(3センチくらい)がニット帽を突き抜けます。

⭐️息切れ、貧血(関節痛が終わる頃〜数日)  痛みの症状がおさまってくると、ほんの少しの日常動作だけで全力疾走後くらいの息切れや貧血っぽいめまいが起きたりしました。が、今のところ長引くことはなく数日以内にマシになります。

⭐️心配していた手足の末梢神経障害は今のところ出ていないんですが、今後出てくる可能性も大いにあるので油断はできませんね。

 

痛みが最高潮の時とか胃液が今にも逆流しそうな時以外、基本的に食欲は旺盛で焼肉ランチとか朝からラーメン&ごはんとかやれているので、全然元気ですね…一瞬ちょっとだけ減った体重も元に戻りましたし。食欲はあってもめんどくさくて食べない時は割と多い…🛌モノグサー

メンタル面も、ご機嫌9割ションボリ1割くらい(しかも癌と関係ないことで落ち込みがち)なのでこちらもほぼほぼ元気と言えましょう。

 

 

痛みがおさまるまでは基本的に寝たきり状態ですが、次の治療が始まる前の一週間ほどは結構元気なので、墳活(古墳巡りのこと)したり古墳にコーフン協会(というのがあるんです)のイベントスタッフしたり博物館に行ったりとか、楽しいこと色々やってたりして。感染症に注意&疲れやすいので程々にしつつですけど、やっぱ好きなことをするのは何よりも良い薬になるなぁなどと思いました。

抗がん剤(TC療法)開始

2024/03/07、1回目の抗がん剤治療が始まりました。採血と心電図をとったあと、化学療法室へ。入院中に一度見学に来ましたが、その時に見たリクライニングチェアの席ではなく、初回だからか?ベッドでした。f:id:konai1229:20240309211952j:image

パクリタキセル(T)とカルボプラチン(C)という薬剤を使うのでTC療法らしいです。その前にアレルギーや吐き気予防の点滴が入ります。それらが1時間。パクリタキセルが3時間、カルボプラチンが1時間、最後に水分補給目的の点滴で〆。

近年、抗がん剤の副作用対策はすごく手厚くなっていて、点滴入れながらゲェゲェ吐くような患者は(薬剤師のお兄さん曰く)見たことがないらしいです。実際特に何の違和感もなく過ごしました。

あ、いや、ひとつ。パクリタキセルにはアルコールがビール500mlくらい含まれているらしく、そのせいで途中から妙に楽しい気分になりましたね…看護師さんに絡んだりはしてませんよ!脳内で「あれ、なんか…良い気分だ…」ってなった。

帰りもミスド食べたーいとかいって買って帰りましたし、想像以上に何事もなく初抗がん剤の日は終わりました。

 

ちなみに私が最も心配している副作用が「手足の痺れ」で、軽いものは徐々に治るらしいですが、蓄積して重症化するとかなり生活の質が下がるようです。ゲームとお絵描きに生かされていると言っても過言ではない私の人生、特に腕は絶対死守したい…と、対策を調べました。

まず、抗がん剤を手足の末端まで行き渡りにくくする=血流を鈍らせる、ということを多くの方が試されているようです。冷やしたり圧迫したり。

どの程度やったらいいかわからないし、凍傷などの恐れもあるのでおそるおそる、

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着圧サポーターに五本指ソックスに指広げるやつ、で辛くない程度にしつつ保冷剤を添えてみたり。

写真撮ってないけど手は(爪も悪くなるらしいので)爪クリーム&ハンドクリームにニトリル手袋、各指にシリコンのヘアゴム巻いて、手首サポーターという中途半端な感じになりました。

しびれもその場で出るわけではないのでどの程度現れるか、謎。

 

2024/03/08、やや食欲不振。それ以外は特に気になることは無し。

 

2024/03/09、めちゃくちゃ関節が痛い。腰から足首にかけて、冷えるとさらにダイレクトに痛む。副作用としても説明あったし、頓服の痛み止めももらっているので良いけど、生理痛ひどかった時もこんなんあったなぁなどちょっと懐かしい感じ。

 

明日以降は何が来るかしら。

[日記]精神科とホルモン療法の薬

以前から通っている精神科の通院日。ここでは鬱の薬とADHDの薬を貰っています。

卵巣がんとわかる前に腹痛で入院した時、これらの精神科の薬が足りなくなり、入院した病院では処方できない薬(コンサータ)が含まれていたので一度退院して貰いにきました。保険の関係なんですかね?入院中に他の医療機関にかかれないらしい。どのみち自立支援医療制度を使っているので同じクリニックと薬局にかかりたかったし、手術前に数日でも帰宅できたので嬉しかった思い出。

 

今日の診察では、運動不足のせいか寝つきが悪くなってしまったので睡眠導入剤も処方してもらいました。生活サイクルが乱れちゃうのヤダー😖

それ以外は特にメンタル面に変わりなしなのでサクッと終了。

 

 

今日の精神科の薬と合わせて昨日処方箋出されたホルモン治療薬も貰ってきました。

ディビゲル1mgという薬で、ジェル状の塗り薬。個包装になっていて一日一回、主に下腹部や太ももなどいずれか一箇所に塗り込む。え、それだけでいいの?って思ったけど経口摂取より副作用が出にくく、吸収率も良いらしい。そういうものなのか…。

卵巣が無くなったことによる卵巣欠落症状(更年期障害みたいなもの)の緩和として使うそうです。個人的には女性ホルモン低下による骨粗鬆症が一番心配なので、しっかりやっていきたいと思います。

 

お薬メモ

精神科

エスシタロプラム(レクサプロ)10mg

アトモセキチン(ストラテラ)40mg

コンサータ36mg

デエビゴ5mg

 

婦人科

ディビゲル1mg

[日記]1ヶ月後検診と摘出臓器写真⚠️

⚠️臓器写真は最後の方にあります。

 

2024年2月7日に開腹手術を受け、いろいろ摘出したのですが、3月5日にその一ヶ月後の検診&抗がん剤検査の前のCTを受けてきました。

 

まずCT。

入院中もやったので思ったんですが、造影剤の注射器がデカくて漫画みたいで面白い。まさに絵に描いたような。

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この病気をやるまで点滴すら未経験だったので、元々注射針が苦手なこともあり「点滴ってずっと針入ってるんでしょ怖すぎる…」と思っていたんですが、合計約3週間の入院生活ですっかり慣れました…何事も経験あるのみですね。

造影剤が入ってくると血管が熱くなるあの感覚、不思議で面白い。血管がどこにあるかわかるというか…。

CTの結果は良好。特に怪しいものもないということで安心です。

内診や超音波でも問題ないということで、やっとお風呂(入浴)の許可が出ました!やったねぇ!

腸閉塞対策に『大建中湯』、更年期対策に『加味逍遙散』という漢方薬を飲んでいたのですが、それももう要らないかな、とのこと。嬉しい!漢方薬嫌い!というか顆粒嫌い!

その代わり、ホルモン療法として塗り薬(?!)が始まります。これを書いている時点ではまだ薬局に行ってないのですが、夜からやろうと思います。

 

手術直後、旦那が摘出した臓器を見せてもらったそうで、『こないちゃんも見たいだろう』と写真を撮っていいか聞いたそうな。写真はNGですが検体として写真を撮るのでそれなら後でお渡しできます(だったかな?)とのことで、後日見せてもらったんですがあまりのグロさにその時は貰うかどうかちょっと躊躇ったんですよね。退院して家でいろいろ考えるうちにやっぱり欲しくなって、貰ってきました。

 

 

⚠️白黒&加工掛けたけどそれでも臓器なんて見たくないよ!って人は注意!

 

 

 

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私の右卵巣腫瘍は6センチと、肥大はしてるけどそこまで酷くない大きさ(10センチ以上とかバレーボール大とかもっと大きくなるらしい)だったんですが、それでも左卵巣と比べるとデカいですね…。説明忘れちゃったけど別のとこにも怪しげなものができかけてたらしいので、ホント早めに発見できて良かった…。

 

いやーしかしグロいなー!!!(元写真、血塗れ)

 

 

順調にことが進んでウキウキしつつ川口駅周辺で買い物して帰ったんですが、家まで後少しというところで乗るバス間違えてまた川口駅に戻るというアホをやらかしまして、だいぶ帰りが遅くなりました。疲れたけどいい運動に…なった、はず。

 

 

癌ガチャ

卵巣腫瘍の病状を説明されたとき、主治医の先生の言葉の節々(あまりみられないパターンだとか、一般的ではないなど)から、これはもしや?と予感はありました。

卵巣腫瘍のうち90%は良性、悪性は10%だとか。旦那曰く、「ソシャゲのガチャ排出率に比べたら10%なんて確率高すぎて怖いね」

それな。

ほんまそれ。

 

さらに、細胞型が『粘液性腺癌』というもので、これは卵巣悪性腫瘍の中でも割合が約9%(治療ガイドライン | がん診療ガイドライン | 日本癌治療学会)という珍しいものだそうです。粘液性腺癌は抗がん剤が効きにくく、再発または転移した場合はその多くが予後不良となるようです。競馬なら即安楽死のやつだっ。

主治医からは5年生存率は80%ほどだと聞きました。逆に言えば20%の確率で5年以内に死ぬって事か…。

20%なんてソシャゲの(以下略

これはアカン気がしますわ。

 

…しかし、もう少し違う視点で考えるとどうだろう。

そもそも癌になったからといって癌で死ぬとは限らないわけで。これはマジでそう。明日事故で死ぬかもしれないし、明後日災害で死ぬかもしれない。こういう事を昔からずっと考えていたせいか、メンタルが揺らぐことは無かったのが幸いです。(鬱で精神科の薬飲んでるおかげかもだけど!)

 

とはいえ、これから抗がん剤治療が始まって副作用に苦しんだり再発転移で絶望的な状況にぶち当たったら、やっぱりメンタルボロボロになったり取り乱しちゃったりするかもしれないですね。

そのための備えとしても、こうやって自分なりの考え方や価値観を言語化して記録しとくのは、良いことかもしれないなぁ。

さよなら生殖機能

はじめに救急搬送された時の腹痛は凄まじく、間違いなく今までで一番の苦痛でした。もともと頻繁に胃痛があるので、胃潰瘍か何かで穴が空いたんじゃないかと思っていました。

検査の結果、右卵巣の肥大が見られるとのことでそこから産婦人科にお世話になり始めました。

(痛いのは上腹部だけど卵巣なんだ?)と不思議でしたが、とにかく痛みの原因がわかっただけでも気持ちが楽になったのを覚えています。(ちなみに卵巣腫瘍の破裂で腹水が溜まり、それで炎症が起きたのか上腹部まで痛んでいたっぽい)

 

手術の予定が決まり、腫瘍が良性であれば破裂した右卵巣と卵管のみの摘出、悪性または境界悪性の場合は全摘出になると説明を受けました。

私は子供を産みたくない派の人間で、産む機能を必要としないのに生理痛やPMSに苦しめられるのが嫌で嫌で仕方ありませんでした。なので

(良性だったとしても全部取って欲しい!)

と思いましたが、変に思われそうで特に言葉にはしませんでした。ただ、生殖機能に未練が無いことははっきり伝えました。

 

手術は約2時間、全摘出の場合は伸びると聞かされていました。

全身麻酔から目覚め、すぐに時計を見ると7時間ほど経過していたので全摘出したのだと察しました。念の為先生に「れんぶとったんえすかぁ?」(意識ははっきりしているのに全然喋れなかった😅)と聞くと「(腫瘍が)悪いものだったので全部取りましたよ」と応えてくれたのを覚えています。

悪いもの=悪性腫瘍=癌だと言うことはわかっていましたが、この時は長年の夢だった生殖機能との決別に妙な安堵感を覚えました。

もう月経周期に振り回されなくていいんだ、よかった……

 

 

 

 

 

いやよくねーから!

必要のない、大嫌いな臓器のせいで癌になってまったって事やろ、たわけぇ!(悔しすぎて方言が出ちゃう)

要らないってハッキリ思った時点で摘出していれば、癌にはならなかった…ってコト?でしょ?

調べてみると、乳がんまたは卵巣がんを発症し、その遺伝性が認められると予防のための切除手術が保険適用で出来るっぽいですね。

遺伝性乳がん卵巣がん(HBOC)と診断された方へ|臨床遺伝医療部|がん研有明病院

私の癌がどうなのかはわかりませんが、今度主治医に聞いてみようかなぁ。外見へのこだわりも無いし女性らしさなども特に必要がないので、リスクは減らせるなら減らしたいなぁ。

現状

こんにちは。konai1229(こない)と申します。

38歳で人生初の入院&手術。卵巣がんと診断されてしまいました。

これを書いている時点で既に細かい部分を忘れ始めているので、自分用の記録としてまとめてみようと思います。飽きっぽいのですぐ更新しなくなるかも。

 

 

2024年1月後半、謎の腹痛で救急搬送、入院。検査により右卵巣腫瘍の破裂が見られるf:id:konai1229:20240229180939j:image

2月前半、手術により悪性腫瘍と判明、卵巣がん(粘液性腺癌)1c2期と診断される。両卵巣卵管&子宮の摘出、骨盤内リンパ節郭清、大網部分切除

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2月後半、退院し自宅療養 👈今ココ

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退院3日目に自転車で競馬場に行くの図

 

3月より再発予防目的で抗がん剤通院が始まる予定

 

とりあえずこんな感じです。