卵巣がん1c2期の記録

38歳、既婚、子供は無し。 趣味に生きるオタク。

さよなら生殖機能

はじめに救急搬送された時の腹痛は凄まじく、間違いなく今までで一番の苦痛でした。もともと頻繁に胃痛があるので、胃潰瘍か何かで穴が空いたんじゃないかと思っていました。

検査の結果、右卵巣の肥大が見られるとのことでそこから産婦人科にお世話になり始めました。

(痛いのは上腹部だけど卵巣なんだ?)と不思議でしたが、とにかく痛みの原因がわかっただけでも気持ちが楽になったのを覚えています。(ちなみに卵巣腫瘍の破裂で腹水が溜まり、それで炎症が起きたのか上腹部まで痛んでいたっぽい)

 

手術の予定が決まり、腫瘍が良性であれば破裂した右卵巣と卵管のみの摘出、悪性または境界悪性の場合は全摘出になると説明を受けました。

私は子供を産みたくない派の人間で、産む機能を必要としないのに生理痛やPMSに苦しめられるのが嫌で嫌で仕方ありませんでした。なので

(良性だったとしても全部取って欲しい!)

と思いましたが、変に思われそうで特に言葉にはしませんでした。ただ、生殖機能に未練が無いことははっきり伝えました。

 

手術は約2時間、全摘出の場合は伸びると聞かされていました。

全身麻酔から目覚め、すぐに時計を見ると7時間ほど経過していたので全摘出したのだと察しました。念の為先生に「れんぶとったんえすかぁ?」(意識ははっきりしているのに全然喋れなかった😅)と聞くと「(腫瘍が)悪いものだったので全部取りましたよ」と応えてくれたのを覚えています。

悪いもの=悪性腫瘍=癌だと言うことはわかっていましたが、この時は長年の夢だった生殖機能との決別に妙な安堵感を覚えました。

もう月経周期に振り回されなくていいんだ、よかった……

 

 

 

 

 

いやよくねーから!

必要のない、大嫌いな臓器のせいで癌になってまったって事やろ、たわけぇ!(悔しすぎて方言が出ちゃう)

要らないってハッキリ思った時点で摘出していれば、癌にはならなかった…ってコト?でしょ?

調べてみると、乳がんまたは卵巣がんを発症し、その遺伝性が認められると予防のための切除手術が保険適用で出来るっぽいですね。

遺伝性乳がん卵巣がん(HBOC)と診断された方へ|臨床遺伝医療部|がん研有明病院

私の癌がどうなのかはわかりませんが、今度主治医に聞いてみようかなぁ。外見へのこだわりも無いし女性らしさなども特に必要がないので、リスクは減らせるなら減らしたいなぁ。